救命スタッフが優季のベッドから離れるのを見届けてから、再びICUに入った。 優季は眠っていたけれど、酸素マスクも外れて、昨日より顔色も良くなってきた。 良かった 助かって… もしも助からなかったら、俺はこの先どう生きていけばいいのかわからないから。 今もこれから先も、優季のいない人生なんて、俺には考えられないから。 「早く元気になれよ。」 ぐっすりと眠る優季の髪にそっと指を通した。 冷たくてもいい、 俺のこと好きにならなくてもいい、 早く元気になって、 最高の笑顔を俺に見せてくれ…