『勇輝、私帰るわね。

あなたに言われた言葉…かなり堪えたわ。

あの子のこと、本気で想ってくれてありがとう…

これからも、優季のこと、よろしくね。』


社長の表情が、優季の母親から社長モードに切り替わり、颯爽と救命救急センターを後にした。



俺は社長の後姿を見送りながら、緩む頬を抑えることができなかった。




『優季のこと、よろしくね。』


社長の言葉が、頭の中でリフレインしている。


もしかして、俺と優季は、


社長公認ってこと!?


「イヤッホー!!!」


嬉しさのあまり、飛び上がった。