まさか…
優季に何かあったのか……?
『野島ーー!わかるーー?』
洋子さんの声が聞こえた。
優季!!!
俺は、急いでICUに飛び込んで行った。
優季のベッドの周りには、多くの救命スタッフが囲んでいた。
宮園社長はスタッフの後ろに控え、涙を流していた。
え……
「ゆ、優季………?」
嘘だろ…?
俺の想いが届かないまま、お前は逝ってしまうのか…?
俺はスタッフを押しのけ、優季のベッドサイドに入った。
バシッ!!!
『コラッ、勇輝、邪魔するな!!!治療できないでしょうが!!!』
洋子さんに頭を思いっきり叩かれた。
「ってーーー!!!」

