夜が深まり、洋子さんから、母親である宮園社長を残して、俺とオーナーは家に帰るように言われた。 納得のいかない俺に洋子さんは、 『側にいたい気持ちはわかるけど、長期戦になる可能性もあるから、勇輝は体力温存していてちょうだい。何かあったら、すぐに連絡するから。』 何だかうまく丸め込まれてしまった感じがしなくもないが、優季のことが心配で、後ろ髪を引かれる思いで病院を後にした。 マンションに帰ってからも、優季のことばかり考えて、眠れぬ夜を過ごした。 ふと気がつくと、空が白み始めていた。