でも、アルバムの中の優季は18歳まで、
高校の校門の前で卒業証書の入った筒を誇らしげに持った制服姿の優季の写真を最後にアルバムは終わっていた。
『この制服、江陵高校の…優季ちゃん、頭良かったんだ。』
オーナーがぽつりと呟いた。
そうさ、お母さんに褒められたくて、一生懸命頑張ったんだから…
『この写真を送ってすぐに、あの人が亡くなっていたなんて…
あれから、何度手紙を送っても宛先不明で戻ってきて、一度だけ、家を訪ねたのだけれど、もう引き払われていて、行方がわからなかった。
知らなかったとはいえ、母親失格だわ。
もしも知っていたら、何を置いてもあの子の側にいて抱きしめていた。
父親だけでなく、婚約者とお腹の赤ちゃんを失った時だって…』
社長は悔しそうに唇を噛んだ。

