何度でも Lovin' you!~season 2~




10分が経過し、再び廊下に出てくると、社長がぽつりぽつりと話しを始めた。


『別れた主人とは、10年前までは年に数回手紙のやり取りをしていたの。優季の近況が知りたくて…彼の手紙の中にはいつも優季の写真が同封されていたわ。それが、私のパワーの源だったの。』


社長は、バッグからミニアルバムを出して、俺達に見せてくれた。



そこには、優季の成長が綴られていた。


若き日の社長に抱かれた赤ん坊の優季


よちよち歩きの優季


父親に肩車され笑顔を振り撒く優季


真新しいランドセルを背負って、はにかむ優季


ページをめくるたびに、小さな女の子だった優季は、少女へと成長を遂げていった。