「ねぇ、今日家に遊びに行っていい?」

友達付き合いに慣れない自分が少しだけ勇気を出して聞く。

「だめ。眠いから帰って寝る。」


こんなやり取りが続いても彼女の吸引力が私を捕らえて離さない。

この時点で彼女との関係を諦めていれば、苦しむ事もなかったかもしれないが、彼女への感情が恋だと気付くまでには、もう少しの時間が必要で、気付いた時には、もう手遅れだった。