愛憎友達

友里子だってそうだ。

話す相手は特定されていないが、毎日たくさんの男子と会話を交わす。

もちろん挨拶だけだったりする男子もいるが。

異性との交流を持つことに抵抗のある朝葉にとって、友里子は羨ましい存在でもあったし、逆に妬みの対象でもあった。

「あたしは萌絵たちと違って男子を男として見てないだけ。朝葉は無意識に男子を男として意識してるからダメなんだよ。もっと気楽にいけばいいのに……」

男子を男として意識している……。

そうなのだろうか。

だとしたら和飛はどうなる?

友達感覚で接している和飛に揺れている自分がいる。

揺られながらも、平常どおり一緒にいられるのは、和飛を男として見ていないということにはならないだろうか。