愛憎友達

朝葉の機嫌が悪くなったと思ったのか、和飛はちぇーっと言いながらおとなしく朝葉の体から離れた。

人肌が触れていた場所が少しスーっとする。

「もし誰かに見られてたらどうすんのよ」

和飛にバレないように呼吸を整えながら文句をつける。

先ほどから何かに見られてる気がするのは気のせいだろうか。

朝葉の気にしすぎなのだろうか。

「いいじゃん。見せつけとく」

いいじゃんって……。

その言葉にため息が出そうになった。