愛憎友達

チェーンに通された指輪。

シンプルでペアルックには最適だ。

「ほら、つけてやるから……」

「え……ちょっと……っ」

朝葉に拒否権を与えずに、和飛はすっと朝葉の首に手を回しネックレスをつける。

「こんな近いとちゅーしたくなる」

和飛は朝葉の耳元で、どさくさに紛れてそんなことを言った。

みるみるうちに自分の顔は赤くなっていくのがわかる。

「朝葉顔真っ赤~」

「う……うっさいッ!!」

バシバシと和飛の腕を叩いて、必死になった。