裏切り黒田アキラ大いにぼやく(上等なヤンキー スピンオフ)

開いた画面には『ゴリラ中山』の文字がキングコングのテーマソングにのって、横にスクロールする。

空気読めないのもここまでくれば天性の才能かもしれない。

いや…ここまでくれば『読めない』じゃなくて『読まない』の間違いかもしれない。

昔から空気読まない中山は喧嘩もタイマンも、相手にのまれるって事がまるでなかったもんなぁ…。


しばらく鳴らしてみたけど、切れる気配もない。

「もしもし?」

『あ、黒田?違う?』

「…お前…俺に電話した自覚はあるのか?」