「…フン。やっぱな」
「何が『やっぱ』なんだよ?」
マコはパンパンと制服のズボンに落ちた灰を払いながら立ち上がる。
…妙に余裕な顔しやがって。
そしてくわえ煙草でわずかに口角を上げると、
「…ミサキ、もらうぞ。お前には悪いけど」
と言う。
心臓が止まるかと思った。
まさか…カマかけたのか?
あんずじゃなきゃミサキ、とかいう消去法か…?
…バレてたのか?
と握った手の平が汗で濡れた。
けど…
俺は決めてたから…。
ずっと、一生嘘をつき続けようって。
「何が『やっぱ』なんだよ?」
マコはパンパンと制服のズボンに落ちた灰を払いながら立ち上がる。
…妙に余裕な顔しやがって。
そしてくわえ煙草でわずかに口角を上げると、
「…ミサキ、もらうぞ。お前には悪いけど」
と言う。
心臓が止まるかと思った。
まさか…カマかけたのか?
あんずじゃなきゃミサキ、とかいう消去法か…?
…バレてたのか?
と握った手の平が汗で濡れた。
けど…
俺は決めてたから…。
ずっと、一生嘘をつき続けようって。


