セツナイ恋愛短編集―涙と絆創膏―

家に帰ると


珍しく味噌汁の匂いがしていた


キッチンには
明かりがついていて



ヤスタカが
立っている



「…っ」


そんな彼に私は小さく


ただいま、を言った