楽園の姫君




「そうだな…どこがいいか…」


アナリアーナを無視して話はどんどん進んでゆく。



「シアナ海とかどうですか?
比較的近いですし。

あ、トルーもいますよね」

「それだ!!」

ロイドの言葉に話は加速する。



『あの…』
「やっぱり夏だろうか?」

「でもそれだとあと3ヵ月もありますよ?」


「そうだな…」




もはやアナリアーナが口を挟む隙間はない。