楽園の姫君



「海がいいんじゃないですか?」


「………は?」

思わず聞き返すラナシュ。


「いやだから海ですよ、海。

どうせアナリアーナ様を曝したくないとか考えてんでしょう?

船ならぴったりですよ。
ほら、クルージングとか」


「…でかしたロイド!!」


ラナシュの苦悶の表情が一気に明るくなる。