ニコニコと笑う彼。
アナリアーナもなんとなく笑顔になる。
「ロイド!!
お前ねえ、俺を差し置いて何やっちゃってる訳?」
「俺は笑ってるだけですよ?
アナリアーナ様が自発的に笑って下さってるんです。
ねえアナリアーナ様?」
「そうなのか、アナリアーナ!?」
ラナシュとロイドの掛け合いをぼーっと眺めていたら、
突然ラナシュの矛先がこちらを向く。
びっくりしたアナリアーナはあわててしまう。
『えっと、私…』
「ほら戸惑ってるじゃないか!!」
「それはラナシュ様が突然声をかけたからじゃないですか。
俺のせいじゃありません」
…なんか、面白い。


