楽園の姫君



胸元にはダイヤモンドとプラチナゴールドのネックレスがかかっている。

耳は何だか重たいので
そこにもきっと何らかの石が
ぶら下がっているのだろう。

頭に手をのばすとティアラが触れた。


楽しかったあの頃でさえ、ここまで豪華で高価な物は身に付けたことがない。



「うん、似合ってるよ」

ラナシュが微笑んで言った言葉にアナリアーナは頬が熱くなるのを感じた。