「さて、と。
じゃあ始めようか」


そう言って思案し始めたラナシュに、アナリアーナは当然とも言える疑問を口にする。

『何を』と。


返ってきたのは「んー、まあ待ってて、」という曖昧な返事。


そう言われてしまうと余計に気になる。

不満気な顔をするアナリアーナにラナシュは言った。

「ドレスを考えてるんだよ」