楽園の姫君



退屈の手遊びに、と自分自身に言い訳をして水晶を覗く日々。

いつもいつも見える、幸せそうな笑み。

少女は日々成長してゆく。
それに連れて大きくなる、笑顔の花。



ラナシュは気付かぬうちにそれを毎日の楽しみとしていた。