落ち着いたズミさんを見届けてアタシ達はまた眠りについた。 ベッドに入って暗い天井を見つめながら、今どこかにいるお母さんと藤堂のことを考えた。 翔ちゃんが言うには「知り合いにかくまってもらってる」らしい。 お母さんの財布はなかったけど、通帳は家にあったし、藤堂の鞄も置いたままだった。 ホテル暮らしには終わりがくる。 だから警察は2人に交流があった人物をあたっているらしい。 何してるのかな、お母さん… このまま逃げ続けるのかな… 考えてるうちにアタシは夢の世界に入っていった。