自由帝の笑顔の嘆き

ロキが素早く男達に向かって走る。
慌てた男達は二手に別れる。

ロキは一人になった方の足に向かってナイフを振る。

男が悲鳴を上げて倒れる。

「貴様!」

男の一人が剣を構えて走ってくる。
ロキは剣をナイフで受け止めるとそのまま蹴り飛ばす。
バランスを崩した男の顔を容赦無く蹴る。

男が動かなくなる。

「ひ、ひぃ!」

残った男が悲鳴を上げる。
ロキはナイフを男に向かって投げる。

そのナイフは男の顔の横ぎりぎりの壁に刺さる。

「う、うわぁぁ!」

男はそう叫ぶとロキから逃げ出すように走り出す。

「良し、終わり」

ロキはナイフを抜くと少女の所に戻る。