自由帝の笑顔の嘆き

「貴様…そいつの仲間か」

男達が剣を抜く。

「いや、仲間というかなんと言うか…」
「おい、こいつの服、かなり高価そうだぜ?」

男の一人が言う。

「高く売れるか?」
「いや、いっそ奴隷として売った方が良いんじゃね?」
「どこかの貴族みたいだしな」
「あ〜。失礼。用が無いなら彼女を連れて去りたいんだが」

ロキが言う。

「あ?誰が逃がすつて言った?」
「奴隷が偉そうな口聞いたらダメだぜ?」
「…あたしは良いから逃げて」

少女が言う。

「おい、まさかあいつら奴隷商人って奴か?」

少女が頷く。

ロキは馬車から降りると男達と向き合う。

「やるっきゃないでしょ」