自由帝の笑顔の嘆き

ロキは驚く。

「…お化け…じゃないよな?」

少女が目を開ける。

「良かった…人間か…。今助けてやる」

ロキはナイフを使い縄を切っていく。

まずは口。

そして腕と足の縄も切る。

「大丈夫か?」

自由になった少女にロキは聞く。

「あ、ありがとう…。貴方はやつらの味方?」
「彼等?」
「やばい!やつらが帰って来た!」

少女が叫び声を上げる。

ロキは後ろを振り向く。
そこには三人の男が立っていた。

「貴様!誰だ!」

一人が叫ぶ。

「…いや、通りすがりの者です」

ロキは答える。
男がロキの姿を。
そして縄を切られた少女を見る。