二人は海辺へと
車を走らせる‥
いつか来た海‥
既に傾きかけた夕陽に
照らされて
彼は
今の言葉を探してる‥
彼女は
次の言葉を探してる‥
二人は深く深く深呼吸する‥
彼は一瞬、彼女が見たと言う
水平線の向こう側が見えた
気がした‥
彼女は彼の持っている
温もりの心地良さと、
太陽が似ている事に
気付いている‥
水面に太陽が浸かる時
太陽と水平線が溶けあう‥
平行線が交わる時
夕暮れ‥
二人の影を
太陽が見ていた‥。
―END―
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