彼女の周りだけ、何故か輝いて見えたんだ。
ハキハキと話す彼女。
素直にいいなぁって思えたんだ。
「じゃあ、まずは私に、みんなのこと教えてもらってもいいかな?ハイ!!4隅の人、起立!!」
窓側の1番前と1番後ろ、廊下側の1番前、1番後ろの席の4人がわけもわからずといった表情で席を立つ。
「ハイ!!ジャンケン!!」
という彼女のよく透き通った声に押され、クラスメート4人はジャンケンをした。
「あ〜!!後ろの席の……君、負けちゃったね♪じゃあ君から自己紹介してってもらおうかな♪」
唐突なジャンケンは、自己紹介の順番を決めるためで、僕たちは1人ずつ簡単に自己紹介をしていった。
自己紹介の後は彼女に質問攻めだった。
「先生は、どうして先生になろうと思ったんですか?」
「昔、ちょっと反抗期で、よく親に当たったり、先生に当たったりしたんだけど……その時、物凄く親身になってくれた先生がいて、その先生みたいになりたいなって思ったのがきっかけかな」


