「ティーナさん!」
ティーナさんと佳奈子さんは、二人でお茶をしながら将棋を打っていた。
「ティーナ、日本の文化をマスターしてる」
頭を抱え佳奈子さんが唸る。
「佳奈子さんもいい腕してると思うよー」
「勝者の余裕ね!」
佳奈子さんが駒を進める。
「あ、王手だよー」
「ちょ、ちょ、ちょっと待って!五手くらい戻していいよね?」
二人のやり取りを見ていたが、それどころではない。
「二人で楽しんでるところすまねえが、刹那の手を見てもらいてえんだ」
「刹那ちゃんの手がどうしたのー?」
ティーナさんが近づいてきたので刹那を降ろす。
「これくらい何でもないわ」
手を隠そうとするが、其れより前にティーナさんは見終えていた。
「治療が必要だねー」
「頼むぜ」
俺は背中を向けて、部屋から出て行こうとする。
「ちょい待ちいや。ボクもいく」
「お前は治療してから来い」
刹那のことだからすぐさま来るんだろうが、ティーナさんは医者だ。
無理はさせないようにしてくれるだろう。
「ほんま、あんたは勝手や」
「俺はお前に無理させるわけにはいかねえんだ」
「自分のこと棚にあげて、何言ってるん」
刹那の言うとおりだ。
俺自身も相当きついが、治療は意味を成さない。
俺自身の生まれ付いての血でどうにかする以外、道はない。
ティーナさんと佳奈子さんは、二人でお茶をしながら将棋を打っていた。
「ティーナ、日本の文化をマスターしてる」
頭を抱え佳奈子さんが唸る。
「佳奈子さんもいい腕してると思うよー」
「勝者の余裕ね!」
佳奈子さんが駒を進める。
「あ、王手だよー」
「ちょ、ちょ、ちょっと待って!五手くらい戻していいよね?」
二人のやり取りを見ていたが、それどころではない。
「二人で楽しんでるところすまねえが、刹那の手を見てもらいてえんだ」
「刹那ちゃんの手がどうしたのー?」
ティーナさんが近づいてきたので刹那を降ろす。
「これくらい何でもないわ」
手を隠そうとするが、其れより前にティーナさんは見終えていた。
「治療が必要だねー」
「頼むぜ」
俺は背中を向けて、部屋から出て行こうとする。
「ちょい待ちいや。ボクもいく」
「お前は治療してから来い」
刹那のことだからすぐさま来るんだろうが、ティーナさんは医者だ。
無理はさせないようにしてくれるだろう。
「ほんま、あんたは勝手や」
「俺はお前に無理させるわけにはいかねえんだ」
「自分のこと棚にあげて、何言ってるん」
刹那の言うとおりだ。
俺自身も相当きついが、治療は意味を成さない。
俺自身の生まれ付いての血でどうにかする以外、道はない。

