浮浪者は救急車で運ばれていった。
両腕を無くしては、治療を受けなければ死ぬ事になるだろう。
しかし、何で腕を切ったのかなど、いろいろといざこざが起きそうだ。
いや、多分、ティーナさんに力を貸してもらったのかもしれない。
「いつつ」
俺は救急車で運ばれる事はなく、その場に残った。
楓が拒否をしたようだ。
「ちょっと、何で、俺は乗って言っちゃ駄目なんだよ?」
「君はこの子を送る役目があるからだ」
指差したのは呆けている香坂であった。
さすがに、今までの事を理解しろというのは難しいだろう。
「というか、俺も結構、やばくないですか?背中斬られてるんだけどよ?」
「君はタフネスだからな、問題ない」
俺も人間なんだがな。
「おい、香坂、帰るぞ」
さっさと帰って、治療したいところである。
「え、うん」
しおらしくなってしまっている。
自分の思いがけない事がおきれば、毒気も抜けるってものか。
香坂は普通の人間で、普通の人生を送っているのだからな。
俺だって普通の生活を送りたいだけなんだけどよ。
周囲におかしなことが起こるせいか、巻き込まれるというか、自分から行ってしまうというか。
「おい、立てるか」
「もう、大丈夫」
腕をもって立ち上がらせる。
両腕を無くしては、治療を受けなければ死ぬ事になるだろう。
しかし、何で腕を切ったのかなど、いろいろといざこざが起きそうだ。
いや、多分、ティーナさんに力を貸してもらったのかもしれない。
「いつつ」
俺は救急車で運ばれる事はなく、その場に残った。
楓が拒否をしたようだ。
「ちょっと、何で、俺は乗って言っちゃ駄目なんだよ?」
「君はこの子を送る役目があるからだ」
指差したのは呆けている香坂であった。
さすがに、今までの事を理解しろというのは難しいだろう。
「というか、俺も結構、やばくないですか?背中斬られてるんだけどよ?」
「君はタフネスだからな、問題ない」
俺も人間なんだがな。
「おい、香坂、帰るぞ」
さっさと帰って、治療したいところである。
「え、うん」
しおらしくなってしまっている。
自分の思いがけない事がおきれば、毒気も抜けるってものか。
香坂は普通の人間で、普通の人生を送っているのだからな。
俺だって普通の生活を送りたいだけなんだけどよ。
周囲におかしなことが起こるせいか、巻き込まれるというか、自分から行ってしまうというか。
「おい、立てるか」
「もう、大丈夫」
腕をもって立ち上がらせる。

