「とも〜中川先生と仲良かったっけ?」 恵美が不思議そうに、あたしの顔をのぞきこんで言った。 「ううん。初めて話した…」 「そうなの?仲良しなのかと思ったよ」 それまでのイメージとは違って、先生をなんだか身近な存在に感じた瞬間だった。 「中川って、ソフト部の顧問らしいよ。だからキャッチボールしたのかな?」 恵美が教えてくれたその情報… もっと、 もっと知りたいと思った。 もっと、先生のこと。