プライム・レディ

 ウソでもいいから

「恋人です」

 とか言えば彼女たちも離れてくれるのに! 少女は腹立たしげに彼を軽く睨んだ。

「無事に連れていかねば私が怒られる」

 肩をすくめた。

「そう、残念ね」

 女たちは諦めていそうも無い視線を送って離れていく。

 それを確認して少女は溜息を吐いた。

 その表情はもちろん、とても良いとは言えない。