「いえ。
すみません。
勝手に入ってしまって。」
俺のミス。
どうして
いままで気づかなかったんだ。
くっそっ
なさけねぇ・・
廊下を歩いていると
宗助さんが
「気に入ったか?
優秀な子だ。
優花のやつは。
なれないこの場所でも
どうどうとしているからな。」
「宗助さん。
俺がそういうこと聞きたくないの
分かっていってますよね?
愛子はどうしたんですか?」
「彼女は逃げ出したよ。
ちょうど一年前ぐらいに。
千早に頼まれてね。
彼女は養女じゃない。
今はあの子を見てもらいたいものだ。」
「残念ですが。
出来ません。
この回の話はなかったことで。」
「どうしてだ?
桐生家は工藤家と
結ぶ約束のはずだぞ?」


