刹那の憂い(セツナのウレい)

『困ったわね。

そんな虚弱な子に産んだ覚えはないんだけど。

ま、いいわ。

じゃあ、シュロスだけ行って頂戴』

「どうしてそっちなの」

『じつはシュロスもオーナは私なの。

困るのよ、

今ツブれてもらっちゃ。

せっかくかわいい子集めたのに』

そういわれて、今更ハッとした。

そうだ。

シュロスの店員、

母上の好み全開だ。

顔が良ければそれでいい。

みたいな。