「いやっそんな!貰えませんよ何もしてないのにっ」
なんで急にそんなん気にしだすんだこいつ。
迷惑とか面倒は普通にぽんぽん巻き込むくせして、いまいちこいつのその辺りの規準が今だわからん。
「家で駄目だって言われてたモンは自分じゃ手ぇ出しづれぇだろ。食って死ぬわけでもねぇんだから大人しく貰っとけ」
とりあえずそれっぽい事を言っておいた。
「……」
気付くと静かになった芹緒を訝しんで振り返ると、数歩分後ろでビニールを抱えたまま立ち止まっていた。
手首に付いた大きな数珠や胸元の白と黒の勾玉を組んだネックレス、そして僅か影を落とすようにやや思案げに俯く小面はそのだぼだぼの七分ズボンやTシャツ、そして抱えられたビニール袋とはまるで協調しない。
そのちぐはぐさが、なんだか全身で困惑しているみたいで少しおかしかった。
「おい、行くぞ」
「…あ、はいっ」
声をかけると我に返ったように顔を上げ、駆け寄るように隣に並んでまた歩き出した。
なんで急にそんなん気にしだすんだこいつ。
迷惑とか面倒は普通にぽんぽん巻き込むくせして、いまいちこいつのその辺りの規準が今だわからん。
「家で駄目だって言われてたモンは自分じゃ手ぇ出しづれぇだろ。食って死ぬわけでもねぇんだから大人しく貰っとけ」
とりあえずそれっぽい事を言っておいた。
「……」
気付くと静かになった芹緒を訝しんで振り返ると、数歩分後ろでビニールを抱えたまま立ち止まっていた。
手首に付いた大きな数珠や胸元の白と黒の勾玉を組んだネックレス、そして僅か影を落とすようにやや思案げに俯く小面はそのだぼだぼの七分ズボンやTシャツ、そして抱えられたビニール袋とはまるで協調しない。
そのちぐはぐさが、なんだか全身で困惑しているみたいで少しおかしかった。
「おい、行くぞ」
「…あ、はいっ」
声をかけると我に返ったように顔を上げ、駆け寄るように隣に並んでまた歩き出した。


