警察署から帰宅する時はいつも通る寂れた商店街を通る。
人は疎らにいるがほとんど老人、立ち並ぶ店も今にも潰れそうで何十年も前からあるようなのばかりと言うまぁ昔ながらの古い商店街だ。
「紺、今日ってこの商店街のお店は定休日か何かですか?」
「定休日は基本的に水曜だから明日だな。どの店も元気に営業中だぞ」
いつもこの通りはやってるのかやってないのかわからない静かさだからな。
しかしちらほら見える中学生の姿にああ中学生の部活は終わる時間かなんて内心独りごちた。
ふと見ると前方のパン屋から二人の中学生が出てくる。
何度も頭を下げるどうやら兄弟らしい二人の手にはパンの耳が詰まったビニール袋。
…生活に苦しむ大学生みたいだななんか。
ぐぅ
「を?」
「む」
音のした方、したがって左斜め下を見る。
ぼぐっ
「…芹緒」
「はいなんでしょう」
「自分の腹殴ったって空腹はなくなんねぇぞ」
お兄ちゃん怒んないからパン屋寄ろうな。
人は疎らにいるがほとんど老人、立ち並ぶ店も今にも潰れそうで何十年も前からあるようなのばかりと言うまぁ昔ながらの古い商店街だ。
「紺、今日ってこの商店街のお店は定休日か何かですか?」
「定休日は基本的に水曜だから明日だな。どの店も元気に営業中だぞ」
いつもこの通りはやってるのかやってないのかわからない静かさだからな。
しかしちらほら見える中学生の姿にああ中学生の部活は終わる時間かなんて内心独りごちた。
ふと見ると前方のパン屋から二人の中学生が出てくる。
何度も頭を下げるどうやら兄弟らしい二人の手にはパンの耳が詰まったビニール袋。
…生活に苦しむ大学生みたいだななんか。
ぐぅ
「を?」
「む」
音のした方、したがって左斜め下を見る。
ぼぐっ
「…芹緒」
「はいなんでしょう」
「自分の腹殴ったって空腹はなくなんねぇぞ」
お兄ちゃん怒んないからパン屋寄ろうな。


