燕と石と、山の鳥

俺もよく行くような文具屋を手始めに、段々と雑貨屋から服屋、アクセサリーショップ、とどんどんピンクな方向の店に付き合わされて行く。




「…おい、梨里子」

「え?何?
次あそこだから、ほら早くー」


「馬鹿野郎お前。
俺を変態にさす気か」




女物の買い物袋を両手に持たされたままの俺を梨里子が引いて行こうとしてるのはきらびやかなランジェリーショップ。




「え?
お兄…そんな趣味あったっけ?」

「ちげーよ。
俺が誤解受けやすいのは知ってんだろ?」


だから俺をそんな目で見るな。






「えー」とぶーたれる梨里子の背景に、騒がしい連中が過ぎる。

いつもこの辺で幅きかせてる奴らだが、その5、6人の群れに、知った影が混ざっていたのに気付いてしまった自分に、呆れた。



「…ここ動くなよ」

「え?ちょ、ちょっと!
お兄ー!?」



梨里子の買い物袋をその場に置くと、さっきの集団の入って行った路地に向かった。





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