「誰か数学問い四やった人~?」 教室に戻ると、クラスでもよく目立つ山中瑞樹が聞いている。 周りは皆次々に首を振る。 それを見て瑞樹は困ったように言う。 「どーしよ。板書当たったのに…」 数学の教科担は、学校でも有名な厳しい先生。 あたしは机の中からノートを捜し出す。 そして瑞樹の元へと行く。 「合ってるかはわかんないよ?」 あたしがノートを差し出すと、瑞樹は微笑んだ。