1球、また1球。


投げるけど届くどころか疲れてて距離が短くなっている。


『瞬頑張れ!!』


世羅筆頭に野球部の奴らの応援が大きくなる。


俺はぜってぇ…


投げてみせる。


そして39球目俺のボールは颯太のグローブの中へと吸い込れるようにと入っていった。


『ストライク』


どうせ届かないと思ったバッターは見過ごした。