僕の記憶が消えていく


『香吏奈ちゃんも知ってのとおり瞬の体はよくなるどころか益々悪くなっている。このままだと歩けなくなる日も近いだろう。』


『お待ちどうさまです。』


店員がコーヒーとメロンソーダを運んできたからお父さんはありがとうと話を中断し店員がいなくなるのを待った。


そしてまた話を続けた。


『香吏奈ちゃんはまだ16歳だ。瞬なんかよりきっといい彼を見つけられるよ。』


お母さんは下を向いたままだった。