僕はグラウンドのベンチに腰掛けた。


『瞬、探したぞ。』


声をかけたのは親友の颯太だった。


颯太は僕の隣に腰掛けた。


『僕のせいで…』


僕が俯いたままぽつりというと


『何いってんだよ、お前らしくないなぁ。』


彼は、頭を軽く叩いた。


『俺お前すげぇと思ったよ。先輩の意見より自分の意志通すなんてすげぇじゃん。結果として負けちゃったけどな。』


彼は軽く微笑んだ。