僕の記憶が消えていく


俺は、手摺りに掴まりながらトイレに向かうと


『お兄ちゃ〜ん。』


メイが元気よく走ってきた。


『メイ、お母さんは?』


『メイ1人で来ちゃった。』


『お前1人で来たのか?』


2年生になったメイだが小学生には家から距離がありすぎる。


第一お母さんが心配する。