僕の記憶が消えていく


『…もういいだろ。紺野だって勝ちたいと思ってやったことだから…。』


先輩たちの言葉を止めたのは北原だった。


『尚也お前悔しくないのかよ?お前が始めから投げれば勝てたかもしれないのに。』


『悔しいよ、でも…もし俺があの時投げてても紺野と同じことしたかもしれないし7回まであんなに完璧には投げられなかったと思う。』


一瞬静まりかえった。


それと同時に監督が入ってきた。