僕の記憶が消えていく


〜母side〜

入院して翌日


『瞬、携帯壊れちゃったから買おうと思うけどどれがいい?』


パンフレットを広げるも相変わらず瞬は布団の中に潜りこみ一向に私を見ようとはしない。


『じゃあここに置いとくから見といてね。あとちゃんとご飯は食べないと駄目よ。』


ご飯も食べないでただ水分をとるだけの瞬は見ていて痛々しかった。


こんな風になるのなら告知をしなければよかったか。


私は瞬に声をかけ病室を出た。