僕の記憶が消えていく


〜瞬side〜

いきなり香吏奈に電話を切られた。


昨日のことまだ怒っているのか。


俺は掛け直すが電話に出ることはなかった。


『お兄ちゃん遊ぼ〜。』


満面な笑みで寄ってくるメイ。


『嫌だ。』


部活で疲れていてわんぱくメイと遊ぶ気力などない。


『お兄ちゃんのばか。意地悪!!』


メイは俺の背中を叩いて逃げるように消えた。


もう香吏奈もメイも何なんだよ。