僕の記憶が消えていく


その夜香吏奈と電話している時に聞いてみた。


『なぁ香吏奈の夢って何?』


『どうしたの急に?』


突然の質問に香吏奈は聞いてきた。


『世羅がプロ野球選手になりたいって…。俺野球好きでやってたけど将来考えてやってなかった。他に何かになりたいとか別にないし。』


『あたしはパパみたいな医者になるのが夢なの。苦しんでる人を少しでも楽にしてあげて助けてあげられたらなって。』


香吏奈もしっかり夢持ってるんだ…。