海君の部屋はとても綺麗だった。

黒で統一されてなんだかいいかおりがした。


「藍さぁ…俺の友達に会う気ない?」


「え…」


「お前のこと可愛いって言ってる奴がいるんだよ。一回会ってみろよ」


…なんで?


海君の口からそんな言葉聞きたくなかった。


酷いよ…


ずっと、ずっと好きだったのに…


なんで…