「オマエさ、

ちょっとコーヒー買ってきてくんない?」

ドロップさんは

バースデーケーキを手に持って言った。

「コーヒー?」

俺は聞き返した。

「オマエ、コーヒーも知らないわけ?

ったく、ガキだなあ」

「俺はガキじゃない。

金稼いでたし、酒も飲んでたし。」

「そんなの問題じゃねぇよ。

一人前の紳士ってもんは、

そこいらの安い酒は飲まないんだよ。

うまいコーヒーやら、

うまいワインを飲んでんだ。

しかも、ガキが酒なんて飲んだら、

体に悪いぞ」

「そうなの?やべー、山ほど飲んでた。」

「気にすんな。

これから向こう三年は禁酒生活だ。」

「え…」

「大丈夫、

他にもうまい飲み物はあるんだよ。

一緒に行ってやるから、コーヒー買おう」

「はいっ!」

なぜか俺は敬礼をしていた。