はあぁ…。

数学のスキルのページをめくり、次の問題に取り掛かった。

そんなところに携帯が鳴った。

「んもぅ、誰?」

机の隅に置いて有った携帯に手を伸ばして、ディスプレイを見たら、沢田君!

「もしもしぃ?」

『もしもし、俺。
宿題してる?』

「今やってるよ。」
いっいかん!

語尾の一つ、一つにハートマークが付いてる。

「そか。俺、今休憩入ったとこ。」

そうラブラブ電話をしてる時だった。


バタンッ!



何かが倒れる音がした。


「何!?」

振り返ってみると、
幹太が横たわっていた。