そう、あたしの3時のおやつは3時10分前から。 3時からは仕事だからねっ。 「じゃ、ちょっと行ってくる!」 「お気をつけて」 頭を下げるプリムラに手を振って、自室を出た。 まずあたしが行くのはキッチン。 そこでコーヒーを淹れる。 「砂糖1つにミルクなし〜♪」 なんて歌って、ワゴンに乗せて廊下を歩く。 早足で行けば、見えてくる執務室。 ―コンコンッ 軽くノックして返事を待った。