そう言えば、アスターは眉間にぐぐっとシワを寄せた。

顔しかめてもイケメンってどんだけですかー。



「ほら…あたし、父親死んでるし。
 もっと話して見たかったんだよ」

「話さなくていい」

「何で不機嫌になってんのさ?」



相変わらずアスターの考えてることはわかんない。

うちの親父が生きてた頃の記憶なんてないしさ。

これがおとーさんなのかなぁ、て想像するしかないのに。

ステファノティスさんは、あたしと喋ってるときはおとーさんぽくなかったけど実際はアスターのおとーさんだし。



「アスターももうちょっとステファノティスさんと仲良くしようよ」

「…あいつの名前を呼ぶな」

「あいつっておとーさんでしょ!」