んー、やっぱあたしがおじさんの名前呼ぶのってダメなのかな。

ロメリアさん怒ってるし…。

……ま、いっか。



「ステファノティス…さん?」

「なんだい?」

「あの…」

「――マミっ!!!!」



思わず肩が上がった。

突然の大声に驚きながら、振り返った。

そこには出掛けていたはずのアスターがいた。

街を見てくるって行ってたのに…帰ってくるの早くない??

何かあったとか?



「アスター、おかえり!」

「ただいま…どうしてこの2人が?」



睨むように2人を見るアスター。

何かイライラしてる?

やっぱ街で何かあったのかな。



「3人でお茶しよーってなったんだ。
 アスターも入る?」

「俺はいい、マミは部屋に戻っていなさい」

「えーでも…」

「マミ」



強く名前を呼ばれる。

アスターのサファイアの瞳があたしを射抜く。

真剣な瞳なのに、どこか懇願しているようにも見えた。

てか……慣れたと思ったのにやっぱ無理だ!

イケメンになれるとか無理!



「はいぃ…」



2人にお辞儀をして、そそくさと部屋に向かう。

やっぱアスターってイケメンだなーなんて考えながら。