龍星は一つの可能性を見出した。
「おい、井上。これは一つ、答えがわかったじゃねぇか」
「えっ?」
その茶色の瞳には復讐なのか、もう訳のわからない感情が溢れていた。穂積もわからなかった。一体自分が何の為に動いているのか。
しかし、結論は同じだと信じたいのだ。
(綺麗ごとなのはわかっている。あんなに優しい人たちが傷つけ合うだなんておかしい……)
――傷つけ合う??
「――これが答えなんじゃないのかよ。明らかにおかしいだろうが。この部屋は蛻の殻、高村は未だに行方知れずだ」
それを、玖珂の物の怪や陰陽師が血眼になって探しているのにも関わらず見つからない。
「……いわゆる現世にはいないってことだよね」
「そうとしか思えないだろう。あるいは、あいつは魑魅魍魎の主であるから巨大な組織をバックにつけて身を隠しているとかな」
井上穂積の感情が吐露する。
「…ねぇ、その巨大組織が玖珂君と菊花先輩を陥れようとしているんじゃないの?」

